イギリス生活

イギリスのロックダウンを経験して【コロナで今思うこと】

2020年は新型コロナウィルスに世界中が振り回された一年でしたよね。

 

2020年12月、イギリスでようやくワクチン接種が始まったかと思えば、それを妨害するかのように変異種が発見されました。これを書いているのは年の瀬の12月30日。今日一日の感染者数は5万人を超えています。わたしが住むエリアは最も規制の厳しいTier4で、生活必需品を取り扱う店舗とテイクアウトのお店以外開いていません。家族以外の人と会うことも制限つきで、ロックダウンとそう変わりない生活が続いています。

 

ロックダウンを二度経験し、大変なこともありましたが、決して悪いことばかりだったわけではありません。イギリスの厳しい規制の中生活してきたこの一年を振り返ります。

 

 

コロナという言葉を初めて聞いたとき、大半のイギリス人は遠い国で起きている出来事としてしかみていませんでした。しかし、イギリスでも一人また一人と感染者が増えるにつれ、通勤電車の空気も徐々にピリピリしたものに変わっていきました。

初期の頃、もちろん感染の不安もありましたが、アジア人に対する差別が起きるのではという緊張感を日々感じていました。

実際、数人の若者に囲まれて差別的な発言をされた友人がいたり、電車で座ると周りの乗客が逃げるように座席を立っていくと話す友人がいたり。

 

イギリスのロックダウンを経験して【コロナで今思うこと】

 

買い占めも大変なこととして記憶に残っている一つです。

買い占めが起こるとトイレットペーパーからなくなっていくのはなぜなのでしょうか?危機が起こると、みんなお尻をふく心配を真っ先にしてしまうのだろうか・・・。冗談ともとれるような疑問を本気で持つほど、トイレットペーパーの入手が困難でした。

小麦粉、パスタ、卵などを含めた食糧が手に入らず、食糧を確保できない不安からか、それともガーデニングで気を紛らわせるためか、野菜や果物の種が手に入りにくかったのもこの頃。不思議なことに人間心理って同じように動くんですよね。

 

こんな生活が続くと、人は日々起こる些細なことにも感動を覚えるようになります。

 

やさしさの輪

自分の身を守ることも大切でしたが、困っている人を無性にヘルプしたくなったのもこの生活が始まってからです。偽善とも取られてしまいそうな発言ですが、純粋に自分に何かできることはないかという気持ちに駆られました。わたしだけではなく、周りにもそう思った人が多く、ご近所さんで見守り隊なるものが結成されました。

困っている人がいれば手を差し伸べるし、困っていれば手を差し伸べてくれる人がいる。そう思えるだけでも本当に救いになりました。結局は人に優しくすることで、自分が救われているんですよね。

 

おじいちゃんの歌

イギリスのロックダウンを経験して【コロナで今思うこと】

source: Daily Mail

医療従事者の人たちへ感謝の気持ちを表すために、家の窓には子供達の描いた虹の絵が飾られました。

 

Clapping Handsが始まったのもこの頃です。毎週木曜日の20時に玄関から一歩出て、医療従事者の方に感謝の気持ちを込めて手を叩くというもの。

毎週木曜日、その拍手が鳴り止む頃に向かいのおじいちゃんが一曲歌い始めます。その歌をただただ耳を澄ませてご近所さんと聴きました。Clapping Handsは現在行われていませんが、これもまたご近所さんたちとの結束を感じる大事な時間でした。

 

source: The Telegraph

 

人生デトックス

ロックダウンになって人と会わなくなると、自分が惰性でやってきたことがどれだけ無駄だったかということに気づきます。

○○しないとと思ってきたことが実は必要のないことだったと気づきました。会えない時間に会いたいと思う人こそが自分にとって大切な人。時間は有限なのだから、今後はその大切な人のために時間を使おうと思ったのもロックダウンを経験してからです。

自分と向き合う時間が増えたことで、人生デトックスの時間を持つことができました。

 

心を照らすクリスマスライト

イギリスのロックダウンを経験して【コロナで今思うこと】

イギリスではクリスマスは家族で過ごすもの。今年はクリスマス直前に規制が変更され、一人で過ごさないといけなくなった人もたくさんいました。

暗いニュースが吹き荒れる中、たくさんの家庭が例年以上に外壁や窓枠をクリスマスライトで飾りつけしていました。ストリートを明るく照らして、自分たちの住む街に貢献したい、気持ちだけでも明るく保とうという気持ちの表れなのかもしれません。

 

まとめ

悟りを開いたわけではありませんが、結局人は人に支えられて生きているし、人は人に優しくしたくなる生き物だということ。人に与えることで結局は自分が満たされるんですよね。まるで3年B組金八先生のようなことをつぶやいていますが、これがロックダウン生活で身にしみて感じたことです。

 

自分が今持っているものに感謝する気持ちが強くなったのも、いつもの日常が当然のことではないと感じたのも、イギリスでロックダウン生活を経験してから。子供たちの騒ぎ声がする中自宅で仕事をし、耳を塞ぎたくなる毎日でしたが、同時に家族のありがたみを強く感じる時間でもありました。

 

コロナで亡くなられた方や苦しまれている方がいる中、こういった発言をすることは不謹慎なことなのかもしれません。ただ、イギリスのこの惨状にいる中、明るい方を見ていたいというのが正直な気持ちです。

 

2021年には自分が大切に思える人たちを何の心配もなくハグできる日が戻ってきますように。

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