2月14日のバレンタインデー。
日本では本命チョコに限らず、義理チョコや友チョコなどがありますよね。会社の上司や同僚に配ることも考えたりと、女性にとってはいろいろと気を遣う一日ではないでしょうか。一方男性はたとえ義理チョコだとしても、もらえるのかそわそわしてしまう日なのかもしれませんね。
女性から男性へチョコレートを渡す日本の文化とは違い、イギリスのバレンタインデーは夫婦や恋人同士が愛情を確かめ合う日となります。はっきりとした決まりはありませんが、どちらかといえば、男性から女性へプレゼントを贈ることが期待されています。
こんな方におすすめ
- 海外のバレンタイ事情に興味のある方
- イギリス在住でバレンタインのことを詳しく知りたい方
イギリスのバレンタインデーとは一体どのようなものなのか、どういった過ごし方をするのか、そしてどのようなプレゼントを贈るのかをここにご紹介します。
Contents
バレンタインデーは何をする?
レストランでの食事
イギリスのバレンタインデーは多くのカップルがレストランで食事をします。子供はベビーシッターに預けて、夫婦水入らずの時間を過ごすカップルもたくさんいます。どのレストランも混み合うので、予約は必須です。
中にはバレンタインデー限定メニューを出すレストランもありますが、普段より少し割高になっているのでご注意ください。
どこのレストランもラブラブなカップルで混み合うので、単独で旅をしている旅行者が外食をすると、少し気まずく感じてしまうかもしれませんね。
自宅でディナー
source: M&S
大手スーパー各社が£15から£20ほどで、ワインボトルやシャンパン付きの3コースセットメニューをバレンタインデー直前に売り出します。前菜、メイン、デザートにドリンクがついて二人分でこのお値段はイギリスではかなりお得です。
ロックダウン中はどこのレストランも閉まっているので、2021年はこういった自宅で楽しめるセットメニューが飛ぶように売れそうですね。
M&SやWaitroseを含めた 大手スーパーが提供する2021年のバレンタインデーセットメニュー もここにあわせてご紹介します。
source: Independent
バレンタインデーのプレゼント
カード【プレゼントには必須】
イギリスでは誕生日や出産、退職など、イベント事があればカードを送るのが一つの文化になっています。
バレンタインデーももれなく恋人同士や夫婦間でカードの交換をします。直接伝えると歯の浮くような言葉も、カードにしたためてしまえばあら不思議。ロマンチックな言葉も書けてしまうものです。イギリスのバレンタインデーにおいて、カードの買い忘れにはご注意ください。
花束【赤いバラ以外にも】
男性から花束をもらえると嬉しいものですよね。
バレンタインデーが近づくと、赤い花を店頭に売り出すお店が多くなりますが、その中でも赤いバラは最も人気があります。ただし、レストランでのディナーと同じく、この日は花束も普段より少しお高くなります。
バラの他に、イギリスではよく菊が花束にアレンジされています。初めて見ると、バレンタインデーに菊!?とモヤモヤする日本人は多いのですが、イギリス人にとっては縁起の悪いアレンジではありません。日本のしきたりは一瞬忘れて、菊をもらっても喜ぶことを忘れずに。
チョコレート【定番中の定番】
日本ではバレンタインといえばチョコレートですが、イギリスでも定番中の定番です。ただし、一般的には女性からではなく男性から贈られます。
なぜバレンタインデーにチョコレートを贈るようになったのか諸説はいくつかあるようですが、富裕層だけではなく庶民も手を出しやすい値段にし、ハート型のかわいい箱に入れるなど、Cadbury社のマーケティング戦略によるものが大きいようです。
バレンタインデーには欠かせないチョコレート。今年はどういったものを贈りますか?
その他プレゼント
イギリスではバレンタインデーのプレゼントとして、香水、下着、ワイン、パジャマ、ジュエリーなどが人気があります。こういったプレゼントを渡す場合もカードを添えることは忘れずに。
携帯でバレンタインデーメッセージ
イギリスの若者たちは、カードを贈るよりも携帯でさくっとメッセージを送り合うことを好むかもしれません。
以下は携帯で送るバレンタインデーメッセージの例になります。
メモ
WUBMV – will you be my Valentine (恋人になってくれませんか?)
xoxoxoxoxo – hugs and kisses(ハグ&キス)
LUWAM<3 – love you with all my heart(心の底から愛してます)
ImRdy4Luv – I’m ready for love(恋する準備はできてるよ)
:'-) – I’m so happy, I’m crying(幸せ過ぎて涙が出てきた)
ILUVU – I love you(愛してるよ)
source: BRITISH COUNCIL
日本語に訳すとどうも照れくさいですね。。。
個人的にはカードに比べると若干軽い気もしますが、これも愛情表現の一つですよね。
まとめ
イギリスでは一年で一番ロマンチックな日とされるバレンタインデー。カップルが愛を確かめ合う日との位置づけですが、どちらかというと、女性が男性に一日甘やかしてもらう日と言っていいのかもしれません。
日本人は愛情表現が苦手な人が多いように思いますが、口に出して言えない気持ちはカードや文章にしてでも、バレンタインデーにはしっかりと気持ちを伝えることができますように。