
イギリスでやったらヘンに思われることってある?
うん、あるある。日本だと普通のことでも、イギリスでやってしまって注意されたことがいくつかあるよ。

「郷に入れば郷に従え」ということわざがあるように、外国に行って人を不快にする言動は避けるにこしたことはありません。日本人のどういった言動をイギリス人が不思議に思うのかここにご紹介します。
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鼻をすする
日本では公共の場で鼻をすする人が多くありませんか?公共の場で鼻をかむことが恥ずかしいからかもしれませんが、イギリス人は鼻をすする音を嫌います。
イギリスでは公共の場で鼻をかむことはまったく恥ずかしい行為ではありません。
殿方もご婦人もチーン、ブオー、ブーっとそれぞれ個性豊かな音で、さぞかしスッキリしただろうなぁというほどの大音量で鼻をかみます。それだけにとどまらず、鼻をかんだ後のティッシュを、ポケットや袖に入れて使いまわします。日本人からすれば、「ここがヘンだよ、イギリス人」です。
麺をすする
鼻をすする音と同じく、麺をズズッとすする音にもイギリス人は反応します。
日本人数名でロンドンの日本食レストランで食事をしていたとき、一人が勢いよくラーメンをすすりました。すると、隣のテーブルに座っていたイギリス人カップルが嫌悪感のある目でこちらを見たかと思えば、こそこそと内緒話。
「ここは日本食屋やないかーいっ!ラーメンはすすってこそうまいんちゃうんかーいっ!」と言いたい気持ちにはフタをして、みんな静かにラーメンを食べることにしましたとさ。めでたしめでたし。めでたくない。
、、、まぁ、そんな小話はおいておいて。
日本のラーメン店がイギリスに進出し、ラーメンがイギリスの食文化に浸透してきたとはいえ、麺をすする音はまったく浸透していません。お気をつけあそばせ。
年齢を聞く
日本語は敬語がある言語なので、敬語で話す必要があるのかを確認するためにも相手の年齢を気にしますよね。
イギリスでは相手の年齢を聞くことは失礼な行為です。
関係性ができてから、話の流れで年齢を聞くことはあっても、「はじめまして」の段階で年齢をたずねることはありません。年齢を自然に聞けたり、年齢をからかったりできる間柄になるということは、それだけ仲良くなれたというサインとも言えます。
日本のテレビ番組では、○○○子(38歳)のようにテロップにかっこ書きで年齢が入っていることがありますよね。イギリス人にはあれがとても不思議にうつるようです。
出身校を聞く
日本人は出身大学にこだわります。いい大学を卒業していることが一種のステータスで、自己紹介の大切な一文だったりしますよね。日本で働いていると「ああ、あいつは○○大学の出身だよ」と同僚の出身校を知っているということはありませんか?
イギリスでは話の流れで出身校を聞くことがあっても、自己紹介で取り立てて大学名を言うことはありません。
過去にこだわるより、経験を積んだ結果、今現在何ができるのかを重視しているような気がします。
あいづちが多い
相手が話しているとき「うんうん」とあいづちをうつ回数が多いと、イギリス人の目にはとても日本人的にうつるそうです。
人の話を納得して聞けば聞くほど、わたしはクセで「赤べこ」なみに頭をふってしまうのですが、イギリスのビジネスシーンであいづちが多いと、相手に従う、同意するという印象を与えてしまいます。
日本ではあいづちを打ちながら相手の話を聞くことで、しっかりと聞いているという好印象を与えるかもしれませんが、イギリスでは赤べこ具合が過ぎると、好印象を与えるどころか簡単な人という印象を与えてしまうかもしれません。
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女性が男性にお酌をする
お酒の席で誰かのグラスが空いていたら、日本では女性がお酌することを期待されませんか?食事をみんなの小皿に取り分けると、気の利く人と思われるのも同じこと。
イギリスで夫の友人たちと外食した際、いい嫁アピールをしないとと空いたグラスにお酌をし続けたところ、「ああいうことはする必要がない」と夫にやんわりと注意されました。
イギリスでは女性がお酌をした方がいいという雰囲気はありません。
日本のお酌の文化も、お酌をしてもらって当然ではなく「ついでくれてありがとう」と感謝の気持ち伝えられれば、気持ちのよいお酒の席になるでしょうね。
口を隠して笑う
イギリス人が茶化して日本人女性のマネをするとき、手で口を隠しながら笑うというデフォルメをします。
それほどイギリス人の目には、日本人女性が手で口を隠して笑うことが奇異にうつるのかもしれません。
ご婦人がイギリスでモテたければ、大口開けて笑えということなのでしょうか!?というのは冗談です。人の好みは千差万別。
裏ピースサイン
女子高生からは「もう古いよ」と言われてしまうかもしれませんが、今でも写真を撮るときのポーズとしてピースをする人が多いですよね。
ピースはよしとしても裏ピースをすることはイギリスではタブーです。中指を立てるよりはマイルドですが、侮辱行為としてみなされます。
イギリス人に写真を撮ってとお願いする場合、くれぐれも裏ピースをしないように気をつけないといけません。
茶髪にパーマ
日本人の髪は黒髪でサラサラのストレートのイメージが強いようで、「なぜ日本人は髪を染めたり、パーマをかけたりするのかわからない」とイギリス人女性に言われたことがあります。
その女性いわく「日本人は起きた瞬間からサラサラのストレートなんでしょ?どうしてその特性を活かさないの?」と。これは大きな勘違いですが、それだけ日本人やアジア人はみんな綺麗な髪の毛をしているという印象が強いようです。
これまたご婦人がイギリスでモテたければ、黒髪のストレートでいけということなのでしょうか!?というのはこれまた冗談です。
芸能人の不倫会見
「郷に入れば郷に従え」とはまた違いますが、日本の芸能人が不倫で謝罪会見をしている姿が、イギリス人の夫には不思議に思えるようです。「あれは一体誰に謝ってるの?」の質問には、ごもっとも!と膝を打ちたくなりました。
昨今の不倫ごめんなさい会見は、日本人のわたしにとっても「それはヘンでは、日本人」です。不倫を肯定するつもりはまったくありませんが、寄ってたかってボコボコの袋叩きにしているようにしか見えません。失敗した人が立ち直れない国になるのは悲しいなぁと感じます。
またもやいつものクセで脱線してしまいそうなので、ここらへんでまとめに入ります。
まとめ
日本ではよしとされていることでも、外国にいるとまったく違う受け止め方をされることがあります。イギリスでの例はご紹介した通りですが、違う国にいけばまたその国特有の受け止め方があるのでしょう。
海外に旅行で訪れたり移住するというのであれば、「郷に入れば郷に従え」という柔軟な姿勢が必要になります。だからと言って日本人の心を忘れろということではまったくありません。
とりあえず、日本に帰ったらおもいっきりラーメンをすすりたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。